立春の太鼓

2022年立春の暖かい日差しのもと、40人近い3歳、4歳の子どもたちの太鼓発表が行われました。
この保育園では、毎年、1年間かけて一つの舞台発表を作り上げていきます。
毎年3月には、卒園する先輩から次の世代にバトンタッチする会が開かれます。
そこからスタートして1年間、バチを初めて持つところから、太鼓だけの曲、歌や踊りが入った曲を1〜3曲組み合わせて一つの舞台作品を作ります。

子どもたちを支えるのは、篠笛、太鼓をしっかりと数年間かけて身につけてきた保育士の先生方です。
今年は、保育士の先生方もかなり様々な表現ができるようになられたので、太鼓、鉦、篠笛の4人がお互いに間を取り合って構成していく曲に挑戦しました。
子どもたちの賑やかな音と対照的な、川の流れるような静かでおごそかな曲です。

子どもたちが、その中で鈴を鳴らしながら登場しました。

本来、野外で30人以上の人間が太鼓を打つというのは、とても難しいことで、これは熟練した大人でも音が四方八方に飛び散ってしまうので、バラバラになりやすく、風が吹くと音が流れて聞き取りにくかったり、距離があると音が伝わる速度が変わるので、合わせるのは至難の業。
今回は、園舎建て替えのため、練習時から、野外で練習していたことがプラスに働きました。
音だけでなく、視覚でも全員がとらえられるような配置に構成。
当日は、様々な変更があったけれど、子どもたちも先生方も、みんなで心を一つにして頑張りました。
その気持ちが沢山の方に伝わったようで、皆さん、泣いて拍手してくださいました!

こんな社会情勢の中で、このように平常通りの活動を子供達に続けさせてあげられること。
これは園の皆様の日頃のご努力の賜物です。

いつも指導後にお邪魔する園舎で、先生方に、
「このコロナ禍で、本当に様々なことをおっしゃる皆さんもいらっしゃるし、社会情勢もある。でも、子どものためもある。そんな時、どれを最優先に考えられますか?」とお聞きしました。

「それは、子どものためですね」とキッパリ園の先生。

「私もまったく同じ考えです」

私たちも保育所、小学校、中学校、高校、一般の教室、様々な場所で太鼓をお伝えしていますが、常に一番に考えるのが、生徒の皆さんのこと。
改めて、素晴らしい心の繋がりを感じられたこの機会に感謝しました。

なかなか音楽や祭りの音を耳にする機会も少なくなった最近ですが、太鼓の音は、心身に積もった一年の埃(けがれ)を払い落とす音でもあり、昔から祭りや神事に用いられてきました。

現代の太鼓も、祭りだけでなく、色々なシーンでお役に立てているようです。

心理的なプレッシャーを感じやすい沢山の現場。

「なぜか太鼓を打つと元気になるんですよね」と指導者のお立場にいらっしゃる方、医療機関の従事者の方にもオンラインで太鼓や歌をお伝えしていると皆さん、おっしゃいます。

声は自分の体を調和させるための大切なツールとも言われます。
歩いたり走ったり、一定のリズムを刻む運動は、精神的にバランスをとるのにも有効だと言われています。
また、あらゆる運動や瞑想の中に共通する「深い呼吸」も、心と身体のバランスをとっていくのに、とても大切だと思います。

誰もができる呼吸、発声、リズム運動。

そして太鼓を打つことで感じられる「振動」。

これらを上手に生活に取り入れていけるプログラムをこれからも多くの方にお伝えし、人間の持つ心と身体の力を高めていく試みを継続してお伝えして行きたいと思います。

和太鼓を楽しもう!たいこ・うた・まい
淡路・神戸・明石・稲美・加古川・芦屋
さとおと太鼓教室
http://satooto.com

カテゴリーBlog