種をまく

森の緑が美しく、いよいよ水田に可愛い苗が並びはじめました。
淡路では昨年からの野菜づくりに続いて、米づくりが始まりました。
この地は昔から水の確保に苦労をなさってきたということで、溜池の数がとても多いのですが、私たちの畑は高台にあるので、水を引くのが大変です。
そこで、畑にも植えられる「陸稲」おかぼという稲を植えることにしました。
この場所を毎日、鍬で耕します。
ちょうど枇杷の実がつきかけた頃。
炎天下での作業はとても厳しいですが、可愛らしく色づいた枇杷が応援してくれています。

さて、もともと稽古場があった神出の地でも、しばらくいろいろな土地で稽古を続けていた生徒の皆さんが一堂に集える場所を地域の皆さまに準備していただきました。
温かく迎えて頂きました皆様に深く御礼申し上げます。ありがとうございます。

神出の地では、約10年の間、この地に伝わる伝説や芸能などを調べ、土地の宝として大切にし、教室を中心に子どもから大人までが集える場作りを続けてきました。
改めて、さらに深くこの地の芸能に関わらせていただくこととなり、とても嬉しく思います。

また、私たちの教室の本拠地に集まる生徒の皆さんにとって、この度の社会状況はとても良い稽古の場所でした。楽器や場所、自分の健康な肉体、教えてくれる師匠、仲間。今は、とても幸せな時代で、このようなものが当たり前に存在する世界だからこそ、そのありがたさをついつい忘れてしまいがちです。
この稽古場には既に新しい講師や地域団体の代表者が現れるほど長く稽古を積んでいる方もいるからこそ、その状況下で、手を離して彼らに任せてしまい、新しい地に専念させてもらいました。

そんな中、この苦境を乗り越えて、一人も欠けることなく全生徒の皆さんが自分たちの手で稽古場を獲得していく姿を遠くから見ていて、とても頼もしく、また嬉しく思いました。

これが、神戸で奮闘していた皆さんに、淡路で奮闘していた私からのプレゼントです。
神出のみんなと自然体験をできる場所を作ろうと計画していたその一歩を、遠く離れた地で実現させる一歩を踏み出せた記念です。

たくさんの方々にチャンスをいただき、ご厚意をいただき実現しました。
私たち一同が稽古を続けられる場を頂きまして、心より感謝いたします。
ありがとうございます。

私たちに出来ることは限られているかとは思いますが、皆様に大切にされていた芸能やこの地の力を呼び起こし、再生するお手伝いをさせていただきたいと思います。

さて、今まで地域の皆さんと共に創り上げてきた芸能をさらに磨いていく活動とともに、もっともっと深く日本の芸能の真髄を探求する活動も同時に進めています。
日本の中に残る素晴らしい遺産の探究。
残された素晴らしい型に学びつつ、中心の核を芸能に限らず、様々な場所に探し求めている日々です。

タネをまくのは、これからです。
たくさんの場所にて学ばせて頂いている今に深く感謝いたします。


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