暦のはなし

太陰太陽暦 弥生二廿九日
グレゴリオ暦 4月29日(金)昭和の日
一粒万倍日

いま、教室の生徒の皆さんや、教室と関わる子どもたちが自然に触れられる場所を作るため、ビレッジを構築しています。
アートビレッジと名をつけて、太鼓だけでなく、アートや食、自然、農業、ヨガ、ダンス、忍者教室など、いろいろな方々を繋いでいく場となるよう、今年一年は、太鼓教室の皆さんと一緒にたくさん遊んで、プログラムを考えます。

まずは自分自身が学ばなくてはならないので、毎日、野草を摘み、野菜の種や苗をうえ、草を積み上げて自然に育つ菌を使って肥料を作る方法を試したり、畑全体に草を敷き詰めてマルチを使わない方法を試したり、もともと、無農薬で育てて来られた畑の一部で、さらに畑を自然のなかで運営していく方法を試行錯誤しています。


そして、以前にも書いた通り、旧暦、いわゆる太陰太陽暦に切り替え、太陽と月、星々の動きを観察しながら、過ごしています。
月の影響を最も感じられるのは、農業よりも漁業で、釣り人は潮汐表という潮の満ち引きを知るための表を参考にして釣りをされています。

下記の写真は太陰太陽暦 弥生十七日 グレゴリオ暦4月17日、大潮の時の満月です。

少し前には、一日ごとに虫や動物たちが動き出している姿を毎日、観察していました。
てんとう虫とアブラムシ、アリ、ハチ、バッタ、トカゲ、今はもう、カエルが鳴き始めました。

さて、今年度の教室が全て開講いたしました。

こちらは、今年度、一番にスタートした淡路市立サンシャインホール太鼓教室。
ホールの皆さん、地元の皆さんに大応援いただいている素晴らしい教室です。

淡路は自然と文化の宝庫ですし、世代間の交流や継承がごく普通にある場所だと思います。
近年は、移転者の方々が増え、これからは、地域の方々と転入者の方々とが出会う場所も大切になってくるでしょう。
この教室では、まさに、地元で農業をなさっている大先輩に、移転して農業を始められた生徒さんがいろいろなことを教わったり、何よりも私自身が、楽器用の竹を見繕ってもらったり、水のことを教わったりお世話になっています。

そして次にスタートした芦屋山手小学校の音楽室で芦屋のコミュニティスクールの方々の主催なさっている芦屋山手太鼓。
今年から新しく始まった神戸市学園都市にある子ども施設と共に、武陣太鼓の代表でもある勝野講師が指導を担当させて頂いています。
そして、稲美町にある母里保育園さんは新園舎が建ち、先日は祝いの太鼓を新しい40人の5歳さんと一緒に打ちました。

(2019年の発表写真です)

(LUNA WORKSさん 和暦日々好日)

今年は音頭としごと唄を結びつけて聴いて頂く機会なども沢山、計画されていますが、そこにも暦をぜひ持っていきたいです。

暦の専門家の方々、食の専門家の方々など、私の周囲にいらっしゃったり、尊敬している、素晴らしい先生方を皆様に紹介できたら嬉しいと考えています。




おとなり先生プロジェクト2022


グレゴリオ暦4月3日(日)は、旧暦弥生三日、桃の節句です。

現在、立ち上げ準備中のアートビレッジでは、春の苗植えと種まきが始まりました。

野菜に加えて本年は薬草畑も作ります。

菜の花がこんなにきれいに咲いています。

山桜も見頃です。



さて、私たちの教室では日本で第1回目の緊急事態宣言が出された際、子供たちの体力低下は免疫力の低下につながると判断し、子どもたちの教室をすぐに無料開放し、オンラインレッスンを導入。

また、国際薬膳師、助産師、作業療法士、看護師など専門の皆さんと連携して、「おとなり先生」というプロジェクトを始めました。

舞台に立っていらしたパフォーマーの方から医療者まで、小さな子供や妊婦さん、障がいを持つ皆さん、高齢者の皆さんなどに向けて、発信しました。

2020年にも大協力してくださった稽古場の専門家の皆さんの協力で、2022年5月より、おとなり先生プロジェクトの第2弾をスタートします。

プロジェクトでは、子どもたちに向けて講座をリアル、オンライン両方を無料開放します。
また、若者向けの、たくさんの楽しい企画をただいま、開発中!
お楽しみに。

●こちらは、当教室主催のイベント、ワークショップのみでのプロジェクトとなります。
施設や学校、自治体などの主催教室に関しては、すでに多くの皆さんが参加しやすい金額に設定されておりますので、プロジェクト対象外となります。あらかじめご了承くださいませ。

淡路のうた

3月20日、淡路市立サンシャインホールさんで昨年夏に始まった講座のまとめでもある会が行われました。
もともとは地域の様々な活動をなさっている方が一同に集まる会の予定でしたが、諸事情で、今回は、太鼓教室の皆さんの作品発表だけをさせて頂く運びとなったようで、生徒の皆さんも、ホールのいろいろな場所を楽しめる良い機会でした。
「昔、ホールが出来た時、とても嬉しかったんだ!」とお話ししてくださった生徒さんもいました。

初めてバチを持った人、初めて着物を着たり、笠をかぶった人、初めて歌を歌った人、初めてマイクを使ったり、初めて舞台に立ったり、、、全員が何もかも初めてで、こんな状態で大丈夫かな、と時には悩みながら、みんなで励まし合って形にした舞台。

初めて尽くしなのに2曲もチャレンジしました。

1曲目は、この講座の謳い文句であった「石場突き唄」。
淡路島の大工さんを先頭に、村人みんなで唄って大黒柱を建てていた時に唄った祝い唄です。

諸国を旅していた女性旅芸人の「瞽女さん」の歌の中にも、やはり大黒柱の歌詞が出てくる祝い唄のような「万歳」という曲があります。

ホールに、第一声、「これがこの家の大黒柱〜」と響き渡った時、いよいよ淡路島に大きなお家が建ち始めたようで、ホール全体が喜んでいました。
とても小さな場所でも、良い言葉を使い、楽しく和気あいあいと地域のかたが集う空間が一つ出来るだけで、不思議とその地は明るく変化していきます。
そんな明るいパワーが柱となって立ち上がったような瞬間でした。

当日、神戸で太鼓を打っている仲間たちも、舞台裏のお手伝いに行きましょうか?と心配してくれていましたが、発表直前からは、淡路島のメンバーたち自ら楽器のセッティングも全て自分たちだけで行う気持ちが強くなり、みんなで結集して舞台を作り上げるパワーはさすが誇り高き淡路人。
何もかも自分たちで仕上げてしまい、稽古場で揃えている衣装一式もあるのですが、自分でも、近所の呉服店で好きな半纏と帯、ハチマキ一式を買ってきたという生徒さんもいらして、驚きました。その生徒さんは、太鼓も買いたいと熱心で、そのうち、舞台も建ててしまいそうな勢いで熱烈に頑張っていらっしゃいます。

当日はご家族やご近所の皆さんが家族づれで見にきて、応援してくださいました。
舞台裏では、着物の着付けで女性たちは「難しい!」と言いながら、とっても楽しそう。
笠をかぶった美しい姿を皆さんに見てもらいたくて、客席に行ったまま帰ってこないメンバーも(笑)

何かと初日ならではの出来事が起きましたが、皆さん、心地よい疲れを感じ、きっと帰っておうちでビールで乾杯!と頑張った自分自身を褒めていらしたように思います。

ここまで来れましたのも、ホールのスタッフの皆様の献身的な支えのおかげです。
楽器の搬入、搬出を始め、常に生徒の皆さん、地域全体の皆さんのことを第一に考えて決断してくださる安心感があってこそ、生徒の皆さんも指導者も音楽に集中することができました。
ありがとうございます。

この第一歩を積み上げて、次は、お世話になった漁師さん、地域の方から譲っていただいた唄本やCDから淡路島ならではの曲と舞台を作り上げていきたいと思っています。

来年度の募集も始まっています。

淡路島の島文化をもっともっと掘り下げながら、同じ日本各地の島文化を繋いで行けたら良いなと思っています。淡路島、八丈島、奄美大島、沖縄、四国、、島の文化を調べて並べていくと、今はなくなってしまった島の文化が、別の島に残っていたりして、とても面白く、島の文化が刺激され繋がっていけば良いなと思っています。

ホールで行われている大々的な募集。
時折、神戸方面から訪れる生徒さんも、ホールに入った瞬間、びっくりなさるそうです。

今後とも、ますます精進し、ホールに集い地域を盛り上げ、人と人を繋いでいく文化の力を盛り上げるお手伝いをさせて頂けたらと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

太陽と月と海

春分の日を目前に迎えて3月18日(グレゴリオ暦)は大潮。
日の出は6時05分あたり。日の入りは18時11分(グレゴリオ暦3/17・旧暦如月十五日)

春の彼岸入り、満月でした。

春の季語の一つ。
花朧(はなおぼろ)、花曇り、本当にそんなぼんやりとした月と花が印象的です。

如月三日(3/5)、「啓蟄」をすぎて、大自然が目を覚ます時期。
蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)では、一番わかりやすい虫はアリなのだそうです。
アリは一億年前、蜂から進化して地下で暮らすことを決めた種族なのだそう。
様々な生き方や植物と共生関係を結ぶことで世界的な繁栄に成功した虫だということで、尊敬すべきアリ君なんですね!

教室で、現在、講師と共に児童館や病院などに太鼓を導入するメンバーが一様に学んでいるのは、「脳波」。
ベータ波、アルファ波、シータ波、デルタ波などと音楽や自然音、海、月などとの関係について、実際の生活に音楽をどのように取り入れるか、稽古の在り方などを含め、実践的に読み解いていきます。
特に病院関連への導入は、とても繊細で音楽療法士さんたちとの共同作業になります。

稽古場で常に注目しているのが、自然との調和。
風の音、波の音、木々の揺れる音、小鳥の鳴き声、水中の音。
自然に触れる機会の少ない方々にも楽しんでいただける方法を考えています。

さて、あちこちで行われている春の儀式。
こちらの保育所では、大きい組さんから中くらいの組さんへのバトンタッチの儀式が今年は屋外にて行われました。

2月に発表をした後なので、保育士の皆さんも余裕の表情。
子どもたちのお稽古前の保育士さんたちのお楽しみの時間は、日本の組太鼓、古式打法、民謡太鼓、伝統的な太鼓のリズム体験に加えて、アフリカのリズムにも挑戦して、たくさん並んだ太鼓の中で子供のように遊びました。
保育士の先生たちは、子どもたちより夢中になって、難しいリズムに挑戦。
毎年、挑戦する先生方の数が増え、まるで先生合奏団ができそうです!

今年は、樽を使った樽だいこも取り入れました。
こちらは民謡が盛んな新潟あたりでは、高度な芸能として、祭りを盛り上げてくれる主役です。
今回は、岩手県の民謡から、子どもたちが飛び跳ねる曲を演奏しました。
この樽は日頃から野外に置いてあるので、きっと子どもたちが打って遊ぶことでしょうね!

そのあとは、先生たちと保育所内の楽器探し。
鈴、ベル、鉄琴、大きな大太鼓、その施設にある鳴り物を探し出しては、取り入れていきます。
今年は、鈴をたくさん使いました。

和太鼓を楽しもう!たいこ・うた・まい
淡路・神戸・明石・稲美・加古川・芦屋
さとおと太鼓教室
http://satooto.com

春の発表会

梅の花が咲き始めました。
淡路島で教室生や子どもたちが自然や農業の体験ができる場所を構築中のアートビレッジでは、昨年の秋に植えた人参を収穫し、春の種まきが始まりました。

そんな中、春の発表会シーズンを迎え、教室では、いろいろな準備で動き出しています。

こちらは、昨年夏から始まった淡路市立サンシャインホールさんでの太鼓教室です。
淡路島の唄をモチーフにみんなで創り上げてきた曲2曲の最終仕上げ。

この日は、曲の最終仕上げはもちろん、衣装の着付け、楽器のセッティング、舞台での印の付け方、移動の仕方、マイクの設置やサウンドチェックまで、一通りを体験しました。

皆さん、笠と着物と半纏を身にまとい、すっかり踊り子、演奏者になってとても楽しい雰囲気です。
様子を見守ってくださったホールの館長さんやスタッフの皆さんにも応援していただき、皆さん、長時間の稽古でも足りないくらいの熱中ぶりで1日を過ごしました。

一方、卒園を間近にひかえた稲美町の子どもたちは、3歳さん4歳さんから次の世代へのバトンタッチの儀式が行われます。かっこいいお兄さん、お姉さんを見て、僕たち、私たちもやってみたい!と大チャレンジする大賑わいの会です。

このような会は、芦屋市の小学校でも毎年行われています。芦屋の子どもたちは、とても難しい曲にチャレンジ中!もちろん、飛んだり跳ねたり、全身を使う曲もどっさりあります。

今年からは神戸市でもう1箇所、児童館での教室がスタートし、加えて2、3箇所、拠点が加わる予定です。

武陣太鼓は、剣舞の今野氷華先生の元、毎月、太鼓に加えて、剣舞の稽古にも励んでいます。
写真の氷華先生の前方にいるのは、武陣太鼓のリーダーで本教室の新しい指導者。現在、武陣太鼓の3作目を三木武陣太鼓、インターナショナル武陣太鼓の2名のリーダーと一緒に作っています。
剣舞を太鼓に取り入れるとどんなものが出来上がるか、とても楽しみにしています。

そして昨日、本年の撮影スケジュールが発表。
本年は、舞台作品の稽古を積みながら、たくさんの動画作品を作るべく、準備が始まっています。
こちらは、兵庫県立考古博物館がある大中遺跡でのお祭りに教室から風の子楽団と山の子楽団が参加したときの記録です。

この時は、子どもたちと一緒に博物館をまわって勾玉を作ったり、きれいなアクセサリーを作ったり、衣装も考えて発表しました。曲は、弥生時代に使われていた太鼓や言葉、音階などの研究をもとに作曲した、とっても楽しい作品です。

今年は、この作品を始めとして、今まで取り組んできた様々な作品を動画作品にするため、演技や武道や太鼓や、いろいろな専門家の皆さんに指導を受けます。

郷音舎での撮影演目が一番多いので、稽古スケジュールを、各リーダーたちで立案中。
これらが一堂に会する龍宮のマツリも、コツコツと仕上げています。

そして、教室には、剣舞に加えて、古武道が根底にある太鼓芸能が新たに加わるので来週からは遠方での研修がスタート。

剣道を舞に秘めた剣舞、古武道を舞に秘めた芸能、太鼓芸能と道の世界が組み合わさった古式打法、どれも道の世界を美の世界としてみせていく、とても面白い世界です。

ぜひ遊びにいらしてくださいね。

和太鼓を楽しもう!たいこ・うた・まい
淡路・神戸・明石・稲美・加古川・芦屋
さとおと太鼓教室
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いま、私たちみんなで創り続けている「龍宮のマツリ」です。
郷音舎という郷の音を再現する人たちから、海の音、山の音、そして人々の生死を描いている武陣太鼓、一つ一つ、加わっていきます。

もともと、私たちは2010年から、さとおと太鼓教室、郷音舎、武陣太鼓、VONBONといういくつかのプロジェクトに分かれてあゆみを進めてきました。
最初にあったのは、日本各地の郷土芸能がどんどん消えていることへの危惧でした。
郷土芸能は土地の記憶であり、その中には、その時の国の動きや世界情勢に左右されない伝承と、人々が受け取ってきた記憶が宿っています。人の手から手へ、口から口へと語り継がれていく伝承は、世界中のどの場所にもあります。それが日本では、どんどん消えていることの意味を知り、それらを受け継ぎ、それが人と人を繋いできた姿を再生することが出来るのかをテーマに、私たちの教室は立ち上がりました。

子どもから大人までが集う教室では、社会全体で子どもを育てる姿を再現しました。
舞台裏にベビーカーがやってきたり、大人の稽古の時には、子どもたちが稽古場の後ろで宿題をしたり、みんなが大きなファミリーのように過ごしました。

春には必ず高校生たちがやってきて、太鼓と一緒に、80代の継承者の皆さんから土地の芸能を教わります。
そして、それらの芸能をデータとして記録するのがVONBON。デジタルカメラ、映像、電子楽器、テクノロジーの世界にいるアーティスト達が作品制作のため、継承者の方々の芸能を録画した音を加工しました。
誰もが社会のために、と行ってきた訳ではなくて、それぞれの望みのために動き、その望みの方向が全て合致するように構成したのが私たちの稽古場でした。

2010年から立ち上げてきた動きが2020年にまとまり、全体で一つの舞台を構成しようとしたところで、伝統的な楽器に携わる班とテクノロジーに携わる班とが分かれました。
社会の動きをまともに受けたこともありましたが、これはとても象徴的でした。

伝統的な楽器に携わる場所では、何事も一人では成り立ちません。
ですから、協力する、ということが必要です。一つの音楽を作り、舞台で演奏していくまでには、人と人とが理解し合い、協力し合うことが必要になるのです。まるで沢山の石に磨かれていく石になったような気持ちです。

一方、テクノロジーは、一人で成り立つ世界でもあります。実際には、そうではないのですが、現実的にパソコンの中に入っている音源を組み合わせて一人で組み立てることも出来るのです。だから、石に磨かれることはとても少なく、人との摩擦には非常に弱い反面、先を見通す水先案内人のような力を持っていました。

両者は日頃、食べている食べ物も異なるし、見ているものも異なっていました。
両者が存在していた稽古場は、とても不思議な場所でした。
まるで現代社会そのものだったのです!

さて、この話は10年間にもわたるある種の社会実験的な側面もあるので、折に触れて、その中で私たちが学んできたことを書きたいと思います。

今日はその先にある「龍宮のマツリ」のことを書きます。

2020年、一堂に集まる計画が難航し、2021年、龍宮のマツリとして再構成しました。
このマツリは、ある時期が来るまで、1年に1回、2年に1回、必要な時期に企画し、完成するまで行う予定です。

2021年には、最初の写真のような舞台セットができました。
陰陽の太鼓。月と太陽、龍と鳳凰、火と水です。
雅楽などでも設置される陰陽の太鼓ですが、もともと描いた図は、この太鼓とは異なるもので、それはこの太鼓の裏側に登場します。こちらは表面。伝統を象徴します。

この舞台が設置されたのが、海と郷の地、淡路島です。
私たちは、そこで、郷の音に続いて、海の音を探求する機会も頂きました。

淡路島には龍宮の門がある場所があります。そして、日本中には龍宮伝説があります。
この舞台を創っている時に日本の民話を全て集めて龍宮伝説を探したのですが、海だけではなく、陸の中の湖や滝などにも龍宮伝説があることを知りました。

この時に、あらゆる地の水と水とは繋がっており、水で世界は繋がっているのだ、と分かりました。
例えばそれが陸で遮られていたとしても、水と水とは繋がっているのです。それが龍宮の象徴でした。
また、作品づくりの中で、農業を営む方々と漁業を営む方々、伝統産業の担い手の皆さんに出会い、話を聞いているうち、山、郷、海の三つが水で繋がっている、この3者が話し合いをするときは、水のことなんだと教えていただきました。

そんなところにようやく辿り着いて、ホピ族の方々の映像を拝見したとき、もっともっと水はすごいものであるとお話をなさっていました。とても貴重なお話だと思います。
かまどの神様や道具の神様も存在している日本の地に住む人には、自然に理解しやすい考えかと思います。

私たちは今年、全教室で沖縄の音楽に取り組むので、沖縄について調べています。
沖縄にはニライカナイという伝説があります。まさに龍宮伝説の一つの形です。
2021年に作品作りをしている時には、なぜかニュージーランドの先住民の皆さんの伝説とリンクして、その方々が黒潮に乗って淡路島に上陸していたという歴史と繋がり、驚いたことがありました。

「龍宮のマツリ」は一体、どんなストーリーになっていくのでしょうか。
世界各地の皆さんの素晴らしい叡智に学びながら、構成していきたいと思います。

太鼓と食と農業と

昨日は淡路市で昨年スタートした淡路市立サンシャインホールさんでの太鼓教室でした。
今月3月20日にこれまでの成果を動画におさめたり、身近な方々にも見ていただこうと、来週はリハーサルや衣装合わせが行われます。
淡路に立ち上がった一つの拠点。
いちばん大変な時期に立ち上がりましたが、社会状況に負けずに、身体を維持していくこと、心を維持していくこと、みんなで楽しく元気に支え合って立ち上げてきた教室です。

お声かけ下さったホールの皆さま、地域の皆さま、資料を提供してくださった皆さま、新聞社の皆さま、漁業の曲を調べている私たちに温かく手を差し伸べてくださった皆さま、フライヤーを色々な場所に貼ってくださった地域の皆さま、多くの方々のお力あって、ここまでこれました。
お世話になった皆さまに深く感謝いたします。ありがとうございます。

教室の本拠地移転や農業を始めたこともあり、なかなか、手が回らないことも多くあった昨年でしたが、今年一年で、最初に掲げていた目標を必ず達成し、地域の皆様の中にしっかりと根付いていく教室となるよう、尽力したいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

さて、教室後は、いま、新たに教室で立ち上がっている企画の打ち合わせが行われました。
農業や食とのコラボレーションです。
神戸市西区に構えていた稽古場「郷音舎」を移転して以来、神戸方面の生徒の皆さんの拠点となる場所を探していたところ、2カ所での話が立ち上がりました。
両方とも、食と関連するプロジェクトで、20代の若手の起業家や専門家の皆さんとの共同企画です。

教室では、生徒の皆さんはもちろん、教室に通ってくださる小さな子供たちの親御さんたちに、食や農業のことに触れていただきたい思いがあり、以前から、有機野菜の販売やカフェの併設を望んでいたので、本当に嬉しく、ぜひ積極的にすすめていきたいと望んでいます。


3月には神戸方面の下見、4月には淡路方面の下見で、お店やスタジオ、畑などを訪れます。
上記の写真は、先日の東京の子ども施設を訪ねた際のもの。
都会の子どもたちがのびのびと遊んだり、体験できる場所も作りたいですね。
様々なご縁を繋いでくださる皆さまに支えていただいたことを、ぜひ子供たちに繋げていけたらと思います。

和太鼓を楽しもう!たいこ・うた・まい
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民謡の太鼓と子どもたち

大人も子どもも笑顔になれる、地域の中のみんなの遊び場。
東京都世田谷区野沢にある、乳幼児中心のプレーパーク(冒険遊び場)「のざわテットーひろば」は、開放された私有地を使い、地域のお母さんたちを中心とした方々により子育て支援拠点として活動されています。(ウェブサイト、Facebookより一部抜粋)

そんな場所で昨年に続いて2回目の、和楽器ふれあいコンサートが開かれました。
三味線、民謡、ごぜ歌の専門家である月岡祐紀子さんを中心とし、今回は、三味線、うた、笛、太鼓の女性3人グループ「華弁天」として足立七海がお伺いしました。

梅の花がきれい!

昨年は、目黒子ども劇場の皆様からも月岡祐紀子さんのご縁でお招きいただいて、なんだかすっかり馴染みの街になりました。
お世話になった皆様、お越しくださった皆様、子どもたち、ありがとうございました!

●のざわテットーひろばさんのウェブサイト
https://tettohiroba.org/event/course_220305

●月岡祐紀子さんのウェブサイト
http://www.gozeuta.com

当日の様子は、主催者の皆様や子どもたちのお父さん、お母さん、近所の皆様がたくさん撮影されていたので、あちこちでご覧いただけると思います!

前回と比べると、月岡さんアイデアの和楽器に合わせて子どもたちが揺れる(笑)という不思議な表現遊びは、すごくうまくいきました。
月岡さんは民謡御一家で生まれ育ち、日本中の民謡はもちろん、むかしの女性の旅芸人が唄っていた唄や芸能の専門家でもあり、大学で講義もなさったり本も出されている方です。
笛演奏家のあかる潤さんは、能や長唄、雅楽、民俗芸能、現代邦楽などあらゆる日本音楽ジャンルの笛を勉強さrている、まさに笛が歩いているような人です。
そして、私も、太鼓が歩いているような人間です。

その知識を、どうやって子どもたちに、体感してもらおうかね??
それは試行錯誤です。

春らしい1日、今回は初めての試みで、どろんこ遊びがいっぱいできるお庭を太鼓を打ちながら、子どもたちみんなで、歩いて回りました。

三味線は肩から下げて、お父さんお母さんは、鈴やカネを鳴らし、子どもたちは手作りの太鼓を鳴らしてます。
道はでこぼこで、草履と着物で、足元に注目していたら、頭の上に木が!上を見ていたら、下の泥で足が滑る、そんなドキドキハラハラ。踊りながらの行列は、思った以上に大冒険でしたが、みんな、ついてきてくれたのが不思議なくらいでした。

テットーひろばのイエモンさんのフルートも久しぶりに聴くことができて、広場にはなんだかポンと春がきたようにキラキラしていました。ウグイスも来た!と思って、写真を撮って月岡さんに送ったら、「メジロ」と書き換えられていました!

今回は、舞台をご一緒させていただいた3人で、舞の専門家の先生にわざわざお越しいただき、リハーサルと舞台の合間に、踊りの稽古もつけて頂きました。
遠い北の地の踊りです。

農業と漁業を始めて、一番よかったことは、日本の舞の振りの意味を理解できたことだな、と思いました。
また今回は、東西南北の四方に向かう振りを見つけたことが、大発見でした。
2019年にアメリカでネイティヴアメリカンの方々の儀式の中でも、東西南北や太陽、天、大地に向かう感覚があらゆる場所に感じられたのですが、それを思い出しました。

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天体のリズムと太鼓の音色

今日は3月3日。

今年から旧暦に切り替えて日本の四季を体験しているため、旧暦では、今日は如月の一日。
やはり、大自然の中に拠点を移してから、旧暦の方が身体にしっくりと来るのが不思議です。

旧暦は月の満ち欠けと連動しているためでしょう。
魚座の新月でもある今日は、「大潮」と書かれています。
新月と満月は大潮。
月の引力が地球に及ぼす影響は、「満ち潮」「引き潮」が有名です。
太陽の引力は月よりずっと強いのですが、距離が遠いので地球に与える影響は月の半分くらいなのだそうです。

地球と月と太陽が一直線に並んだ時がこの「大潮」(おおしお)という現象。
毎月2回大潮が起こるということで、次はグレゴリオ暦3月18日の旧暦如月十六日の満月の日に大潮が起こるとのこと。

私たちの教室は、太鼓を遡って「人間のカラダのリズム」に辿り着き、そのあと、今は「天体のリズム」に辿り着きました。
人間のカラダのリズムを抽出するために、農業や漁業など、昔ながらの仕事を体験できる環境で実際に昔の道具を使って体験し、そのカラダの動きと作業歌を組み合わせて、音を膨らませていく、という作業に長年取り組んでいます。

天体のリズムは農業や漁業とも深く関わっているテーマなので、生活全てを農業や漁業を中心に構成することで、自然に天体のリズムに連動していける生活を目指します。
ただし、これは理想論で、実際にやってみて、現代っ子の私には、ハードルが高すぎ、みかねた周囲の先輩から、手取り足取り教わって、一歩をようやく踏み出す、、というのが実際のところです。

その中で、暦も旧暦に変えました。
グレゴリオ暦で進んでいる世界に対して、旧暦を使うと、頭の中はゴチャゴチャになりますが、確実に身体には旧暦の方があっています。グレゴリオ暦の意味が理解できなくなってきた程です。

まずは意識の中に、人間よりも動物や植物が多く入ってくるようになり、星をよく見るようになり、海をよく見るようになり、カレンダーより月を見て生活するようになったので、知らず知らずのうちに、感覚が変わっていくのでしょう。
とても楽しみです。

さて、私たちの教室で取り組んでいる太鼓打法を以下にまとめました。
ぜひご覧くださいませ。

http://satooto.com/daho/

初めて太鼓に触れる皆さんには、こんな内容を、一つ一つ曲を演奏する中で体験していただいています。

ここには載せていませんが、下座音楽を聴いてから、太鼓を使って風や雨の音の表現をし、地元の伝説に音楽をつけて語りものに仕上げるのを全クラスで取り組んでいた時期もあり、とても、面白いものでした。

日本の人が、どのような音感覚を持っていたか、それを知ることができますし、では、自分たちで表現してみようという時に初めて、私たちが日頃、身の回りのリズムや音をどのように捉えているか、を知るのです。

また、今年の春からは、全教室で沖縄音楽にチャレンジします。
いまは世界情勢も人々の心も緊迫感に満ちたり、上がり下がりが激しいですね。

すでに2023年を目指した現代作品向けの稽古はスタートして、現代的な作品は緊迫感が大きいので、もう一つのテーマは、そこからできるだけかけ離れた温かくてノンビリした緩やかな曲たちを選びました。

日本の保育園も学校も、先生たちが本当に大変なのだそう。
教室からご指導に伺っている子ども施設でも、すべて沖縄音楽にチャレンジしたいなと思っています。

できるだけ、怒りそうになった時、怒る気が失せる音楽を選びたいと思います。
そして、
「まあ、いいさー」
と、みんなが言ったなら、子どもたちはきっとリラックスして過ごせることでしょう。

和太鼓を楽しもう!たいこ・うた・まい
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新教室について

本年、スタートする講座についてご紹介いたしましたが、本年、新たな拠点が2つ追加となります。
また、同時に代表者の足立七海の講座については、教室によっては担当講師を交替させていただく講座もございます。
お申し込みの皆様には、その都度、お知らせいたします。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

さとおと太鼓教室